okatruckの日記

オカヤドカリとダットサン のキャンピングカーのブログです

避けては通れないこと

オカヤドカリは南方に生活している生き物で、本州では無加温の環境では冬の間に死んでしまいます。

そのため、水槽の周りを断熱材で覆って、ホットカーペットを入れっぱなしにします。

それでも冬の間は活性が下がって、砂に潜りがちになります。

そろそろ暖かくなって来て、活発に動き出してもいい頃なのにみんな砂に潜った状態で、仕方ない、軽く掃除だけしようと思って隠れ家を動かしたら、隠れ家の中で死んでしまった小さなオカヤドカリの姿がありました。

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在りし日のオカヤドカリの姿。大きなサザエ の殻に入った先輩ヤドカリの周りや上に乗っています。

もともとは晩秋の頃、ペットショップで無加温状態で放置されていて、このまま死んでしまうよりはと考えて引き取ったヤドカリでした。ただ、小さい個体はどうしても弱く、春を迎えさせることができず、自分の力不足でありました。

本当はこの場に掲載するかも迷ったのですが、ペットを飼う以上、別れがあることの理解が大切だと思い、掲載させていただきました。どんな生き物でも飼うと生命の素晴らしさを感じます。それは飼い主やその家族に対して幸福やエネルギーを与えられるものと思います。ただ代償としてペットロスとも向き合う覚悟が大切です。自分は16年一緒にいた犬が天国に逝った時、二度と犬は飼わないと決めました。別れが辛すぎたので。ただ、捨てられて人為的に命を奪われるような犬や猫は積極的に家族にしたいとも考えています。また、学生時代に体の仕組みを学ぶため、研究のために色々な生き物の命を頂いたことを今でも覚えています。そのような経験もあり、生命は決しておもちゃやデータではなく、尊厳を持って接するべきだと考えており、子供にもそう教育しています。自分がオカヤドカリを飼い始めたのは、生命の大切さを子供に感じて欲しかったということがあります。

ペットロスはありますが、またその経験が飼い主をより賢くするものと考えています。全力で生命と向き合い、こんな生き物なのかと学ぶ一方で、悲しみから次はより良くしようと自己研鑽、また環境整備に取り組みたいと思います。

死んでしまった個体は別の場所に移してやり、よく晴れた暖かい日に庭の木の下に埋めました。